実は意味ない医療習慣3選|その治療、続ける理由ありますか?
「とりあえず出されたから」
「昔からこうしてるから」
「なんとなく安心だから」
こうした理由で続いている医療習慣、想像以上に多いです。
そして厄介なのは、“やっている本人が疑っていない”こと。
現場で働いていると感じます。
それ、必要ないどころか逆効果じゃない?というケースは珍しくありません。
今回はあえて踏み込みます。
「実は意味が薄い医療習慣」を医療従事者目線で解説します。
① とりあえず湿布|「効いてる気」が最大の効果
腰が痛い、肩が痛い、とりあえず湿布。
もはや日本人の“生活習慣”と言ってもいいレベルです。
しかし結論から言うと、湿布は根本治療ではありません。
湿布の正体
- NSAIDs(消炎鎮痛成分)による軽い炎症抑制
- 冷感・温感による感覚的な緩和
つまり、「一時的に楽にするだけ」です。
もちろん急性期の痛みには一定の意味があります。
しかし問題は、慢性的に使い続けているケースです。
よくあるNGパターン
- 何ヶ月も同じ部位に貼り続ける
- 原因(姿勢・筋力低下)を放置
- 湿布=治療と勘違い
これ、かなり多いです。
さらに言うと、「湿布を貼ってるから大丈夫」という思考停止が一番危険。
はっきり言います。
湿布だけで治る痛みは、そもそも大した問題じゃない可能性が高いです。
② 風邪で抗生物質|医療側も分かっている“茶番”
これはもう世界レベルで問題視されているテーマです。
風邪の原因の約90%以上はウイルス。
抗生物質は細菌にしか効きません。
つまり、理論上ほぼ無意味です。
それでも出る理由
- 患者が「薬=抗生物質」と思っている
- 出さないと不満・クレームになる
- 診療時間短縮のための“説明省略”
ここ、かなり現場のリアルです。
医療者側も分かっている。
でも処方される。
半分は“空気”で動いている医療です。
本当の問題はここから
- 耐性菌の増加(将来効かなくなる)
- 副作用(下痢・発疹など)
- 医療費の無駄
特に耐性菌は深刻で、WHOも警鐘を鳴らしています。
つまり、
「今の風邪のために、未来の治療手段を削っている」状態です。
それでもなお、抗生物質を欲しがりますか?
③ とりあえずサプリ|現代人の“安心依存”
健康意識が高い人ほど陥りやすいのがこれ。
「ビタミン」「ミネラル」「免疫アップ」
魅力的な言葉が並びます。
しかし現実はシンプルです。
食事が崩れている人ほど、サプリに頼る傾向がある。
よくあるパターン
- 食生活は乱れているがサプリは完璧
- 効果を実感していないが継続
- 「なんとなく健康になった気」がする
これ、かなりの割合で当てはまります。
もちろん、特定の欠乏状態では有効です。
しかしそれは例外的なケース。
大多数にとっては、
「安心感を買っているだけ」になりがちです。
しかも毎月数千円〜数万円。
長期的に見ればかなりの出費です。
冷静に考えてください。
そのお金、食事改善に使った方がよくないですか?
なぜ“意味の薄い医療習慣”はなくならないのか?
ここが本質です。
① やってる感がある
人は「何かしている状態」に安心します。
何もしないより、湿布やサプリの方が心理的に楽。
② 誰も強く否定しない
医療者側も完全否定はしません。
トラブル回避のため、曖昧な説明になりがちです。
③ 習慣はやめにくい
長年続けたものほど「やめる理由」が見つからない。
結果として、
「なんとなく続く医療」が出来上がります。
まとめ|その医療、本当に“必要”ですか?
- 湿布 → 一時的な対処に過ぎない
- 抗生物質 → 風邪には基本不要
- サプリ → 食事が最優先
大事なのはシンプルです。
「それをやる明確な理由があるか?」
この問いを持つだけで、
無駄な医療はかなり減らせます。
知らないままだと、
お金・時間・健康、全部じわじわ削られます。
耳が痛い内容かもしれませんが、
これが現場から見たリアルです。
参考・出典
- CDC: Antibiotic Use
- WHO: Antimicrobial Resistance
- NIH: Dietary Supplements Fact Sheets
- Topical NSAIDs Review


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